上矢作を空から見ると

岐阜県恵那市上矢作町は岐阜、長野、愛知県と境を接した端っこの町であり

見てのとおりの面積のおよそ96パーセントが山という、山村です。

人工も僕がUターンした頃は2800人以上いましたが、恵那市と合併した現在

2269人(平成24年3月31日)ほどと、年々人口が減っている過疎の町です。

 

 

展望台より木の実地区を眺める
展望台より木の実地区を眺める

花村トマトの自然環境


場所

花村トマトのハウスは、東美農農協の中津選果場の管内、岐阜県恵那市上矢作町の山中にあります

すぐ近くには仲間の石川トマト農園もあり、標高は約670メートルで昼夜間の温度差が大きく、

夏はクーラーも必要の無い、11月から6月まで掘りごたつに炭を起こしているような冷涼な土地です。

夏野菜にとってはこの気候条件は、美味しくなるためには必要条件です

農場は木の実峠のすぐ下にあるので、本当に周りは山です、わずかな沢沿いを遠い先祖達が開墾し

農地にしてきた歴史があります、今僕がUターンしてそれを使わしてもらえるのは本当にありがたいです。

周辺に住宅地も無く、民家が点在してるだけ、農地も放棄地ばかりです。

反面害虫などの発生は少なく、他の農地も無いため農薬の飛散を受ける心配もありません 

・日照と風

トマトはお日様が大好きです、山の上だけに日照は平野部ほどではありませんが結構長いです。 

しかし最初は周辺に竹藪ありの、雑木林の大きいのがありと隅の方が日陰になりやすかったのです

幸い、周辺の山はうちの山だった事と、田舎のつきあいの中で協力も得られたので、竹藪を撤去し

雑木林も伐採し槇ストーブの燃料に売ってしまうことが出来ました。

五年かけてじわじわと日照時間をのばしてきました。

もともと山の上で風が良く吹く場所でしたが、さえぎる物が減りますます風通しは良くなりました。

反面、通常のパイプハウスでは台風時にとばされる可能性があったため、当初から強化型の

ハウスにしています。

・水は地下水 

トマト栽培に水は欠かせません、良いトマトは良い水の確保から始めました。

農場の脇には小さな沢が流れています、もともと人力で谷を切り開き水田を開墾した場所で

そのとき沢を水田の脇に移動したそうです、なので地下には豊富な地下水脈があります。

沢から取水してもきれいな水で良いのですが、やはり藻や虫などが水槽に入ります。

そこで自分で井戸を掘り、地下水を取水して水槽に貯水して使う事にしました。

飲料水としても使用しますが、無味無臭でほんのり甘みを感じる位です。

この地下水のために、農場の上流部にうちの山がを2ヘクタール程あるのですが、間伐をしていなくて

昼間もくらいような人工林だったのを、自費で強間伐し、光を入れ下草が生えるように手入れしました

手前が、口径800mm、深さが5mの井戸で

奥のシートを掛けてあるのが、

容量20tのコンクリート製の水槽

どちらも建設業の経験を生かして自己施工

外注するより、五分の一程度の費用で出来ました。

井戸掘りの手順

最初に大きな穴を坪堀して、水脈が出たら、コンクリート管を設置する。

地下水の溜まる高さまで、割石ぐりを投入して、水の溜まる空間を作る。

その上に砂止めのシートを敷き、埋め戻して完成。

写真は、育苗用のハウスのために新設した物で、

口径800ミリ、深さは6m、 水脈の深さで井戸の深さは決まる。

放射線

今のところ通常値で低いようです、関東からの堆肥類は使用自粛をしています。

年中ビニールを被していますし、屋外で作る堆肥類も使用していませんし、

肥料の原料の出身地にも注意はしています。 

農家は逃げられない・・・、福島や関東の農家の事を考えると胸が痛みます。

もし福井の原発に何かあれば、他人事ではありません。 

脱原発に向けて、行動したいと思っています。


花村トマト自然環境と由来

 僕が就農するまでは、先祖の水田も耕作放棄地になっていて、周りの人工林も手入れをせずに

荒れていました。  すぐ上手に氏神様や山の神の御神木があるのですが、

その神木すら枯れかけていました。 ご先祖様には申し訳ない状態になっていました。

そこへ僕が就農することになり、水田を手入れしてトマトハウスに変え、周辺の雑木林を伐採し

先祖が植林してから100年以上にもなる人工林も、手入れをすることになりました。

実はここは花村家がこの地に来た約400年ほど前に、一番最初に開墾した場所らしいのです。

荒れていたその地に僕が農業で再び手を入れる事になるとは・・・・・

でも、バブルの時代一度は東京で就職した僕です。そうやって戻ってこない人も結構ある中で

何だかんだで再びこの地に帰り、しかも専業農家になるとは・・・・・

やっぱり何かスピリチュアルな絆を感じずにはいられません。

山の神の御神木 周りは間伐した人工林
山の神の御神木 周りは間伐した人工林
愛宕山全景、下部が間伐した林
愛宕山全景、下部が間伐した林

正面の山の頂上には木の実愛宕神社があります。

左側の山裾に、花村家の山の神様と御神木があります。

うちは代々農家ですが、林業の方が主体でした、沢沿いは杉、山の

上の方は檜を植林しています。

今回強度間伐をおこないましたが、材木価格と、切り出し賃は同額で、

収入にはなりません。

100年木でこの始末、50年未満なら大出費になり

 間伐費用に苦労します。

これが手入れをしない放置林の原因なのですとにかく材木価格が安いのです。

 

上矢作町木の実地区 専業農家 22戸の集落に5軒の専業農家があります

石川トマト農園

石川トマト農園の無くなったオーナーの石川哲也は

僕が中学生の時は、まだ保育園のちびっ子でした

僕がUターンで帰ってきたときは、市の職員で

一緒に消防団活動もしました、その当時の呼び方は小哲です

おい!こてっちゃん、消防出て来んかい!・・良く怒鳴りました

トマトを始めたのは小哲が先だったので、僕が就農してから

初めて、てっちゃんに昇格しました・・・・

志半ばで、あの世に行ってしまったのは、僕に取っても大変悲しい出来事でした・・・・

 

奥様に経営が代わり、仲間が集まって経営していても

僕にとっては、石川トマト農園は仲間ですね

ホームページはリンクページにリンクが貼ってあります。

中根牧場

中根牧場

花村家の隣の家です

現代農業にも最近執筆していて、業界には知名度が高い

中根まき子・義治夫妻が経営する、繁殖牛施設。

僕にとってはまき子さんは隣のおばさんですが、繁殖牛の世界では

神様のような技術の持ち主らしいです。

母牛一頭で1年1産を普通にやっているのは、すごいことらしいです。

まき子さんは若い頃より、子供より牛がかわいいという、動物好きで、

イノシシや、羊なども飼ってみたりします。

どのくらいすごい人物かは、現代農業の4月号など連載を記事を見てくださいね。

小さい頃に捕まえたイノシシ
小さい頃に捕まえたイノシシ

近藤養鶏

近藤養鶏

中根牧場の隣の家です

家の親戚筋になります、2万羽以上のブロイラーの経営をしています。

 

中根悟 農場

中根まき子さんの所と同じく、繁殖牛農家、モンゴル村正面に牛舎があります。