夏秋トマト、6月の梅雨の管理について まとめ 平成29年

東美濃農協総代会の様子
東美濃農協総代会の様子

本年度から、農協総代、および、農協の運営委員を拝命いたしまして
初めての、総代会というものに、参加して来ました
総代会って、株式会社で言う、株主総会みたいな物ですね
運営の報告と、質疑と、執行部や、理事の任命とか
一連の議題の承認を行う形といい、ああ、そういう事か?
などと、僕は、議事を追うだけで精一杯でした
決算書とか、そういうの見て、総代として、するどく、質問できる様になるには
かなり、勉強しないと、無理ですね・・・・・・

東美濃農協総代会の事前説明会、恵南地区
東美濃農協総代会の事前説明会、恵南地区

総会の前に、事前説明会があって、そこで、一応
説明を受けて、事前の質問などを受け付けてるんですね
ここでの、質問に、総会で、答をもらえると言う事も
経験で判りました・・・
そういうのも、経験しないと、場違いな質問をしてしまうので
今年は、初体験なので、なにも質問もしないで
僕個人は、総代の役目とか、全体の流れをつかむ事に専念しました
来年からは、多少の質問や、提案もするかもしれません

総代の上に非常勤理事という仕事もあるようです
これは、手当も、もらえるけど、さらに責任が重くなるみたい
まあ、こういう事には、タッチしたいとは思わないですけどね


温室にて、パクチーのプランター栽培試験の様子
温室にて、パクチーのプランター栽培試験の様子

育苗温室は、もう作業は終わりですね
室内にも、除草剤を撒かないと、草だらけになってしまいます
プランターに、余ったパクチー苗を植えて、栽培してます
温室は、春先用に設計してますので、温度を下げる装置が無いんです
だから、暑すぎますね・・ 何か、栽培するなら
換気扇を付けて、内部温度を下げるか、よほどの高温でも
栽培可能な植物をえらばないと、無理のようです

六月に真夏?
六月に真夏?

六月に、いきなり、28℃とか、来ますもんね
しかも、前日まで、曇りの梅雨空、朝晩肌寒い状態からの
真夏・・・・・ 植物だって、人間だって、おかしくなりそうです
この極端さ、やはり、温暖化の影響でしょうか?

雨が降るとなると、局地的な豪雨だったり、これは
熱帯のスコールみたいな物ですよね
今の気候は、農業には、ハイリスクな気がしますね
いったい、今年の天候はどうなるんだろう? 読めませんわ
それでも、こっちも商売なので、どんな天候になろうと
その天候で得られる、最善の状態を維持できるようにするしかありません

栽培の手法も、資材も、天候に、フレキシブルに対応出来る様に
改善していくしかありません・・・
美味しくする技術、天候に対応する技術、収量を確保する技術
農家は、自分の経営に合わせて、ベストな手法を考え
編み出すか? 採用していかないとなりませんね

六月の中旬
六月の中旬

全面マルチの様子
全面マルチにしたのは、草が生えるのを防ぐためですけど
以前は、マルチ無しで、草取りしてました
それは、畝上に、固形の有機肥料を撒いていたのと
土壌に空気を豊富に取り入れるためでした
その方が、美味しいトマトが栽培出来たからですけど
なにしろ、草取りに人手が必要なのですが
その人手が確保出来なくなって来た事や
気温と天候の変動が激しく、畝上の固形肥料での栽培管理が
やりにくくなって来た事
灌水に空気を持たせる装置を導入したこと

結果としては
草も生えるのは、隙間からなので、自分で取れるし
肥料も天候に合わせ増減が可能なので、天候変動に対応出来るし
空気も入って、根も良く張ってくるし、良いことづくめ?
所が、今度は、味がのりにくくなってしまった
協選一本なら、味の問題には目をつぶっていることもできるけど
直販農家には、致命傷になるかもしれません
結局は
さらに次の一手を打たねばならず、それが
高価な、液体アミノ酸肥料と、光合成細菌の使用という
資材の変更と、水管理の変更・・・・・・

6月の中旬頃
6月の中旬頃

水に大量の空気があると、灌水を多めに行っても
酸欠も起こさないし、根腐れも起こさない
だから、ついつい、多めに管理してましたけど
これも、味が乗らない原因の一つ・・
だからといって、水を絞れば、収量に影響しますので
鈍感にできる水管理も、食味を追えば、結局
精密に、ギリギリの所を見極めて、絞って行かないとならないという・・

資材も、そうですけど、一つ変更すると、全体のバランスが崩れます
その全体を、どうデザインするのかは、農家の指向性で変わります
農家は、そのデザインに合わせて、
栽培全体のバランスを取って行かねばなりません

この資材は良いですよ! 肥料屋さんは言いますけど
それを入れた時、かならず、バランスが崩れます
それを、微調整しないと、良い結果は出にくいし
そういう事を見極められて、初めて、一人前・・・
最近そう感じています

なので、人にアドバイスはしますけど
相手がプロなら、その指向性に合わせて相談できて
初めて、こっちもプロだと言えるのではないかと・・・・
例えば
トマトの尻腐れが出て困るなら
素人あいてなら、カルシウムが足りないですから
水を増やすか、石灰でも撒いて下さい・・で済みますけど
プロなら、投入した石灰資材について
水やりについて
施肥パターンからの、競合要素
突っ込めば、土作りまで・・・・
問わなければ、本当じゃないだろ?

 

などと、最近は考える様になってきました
まあ、自分の栽培について、一つ改良すると、また一つ問題点が
出て来るし、それをまた一つ改良して・・・などの繰り返し・・・
ほんと切りが無いよね? と考えながらも
僕自身は、一定の収量と天候に対するフレキシブルさと
食味を、なるべく高いところで、バランスさせる事に腐心しています


恵那市トマト組合、合同視察研修会


恵那市トマト組合、合同研修会
恵那市トマト組合、合同研修会

中山間農業研究所にて、視察研修をやってます
研究員の熊崎氏による、栽培指導研修ですね
当たり前の事を、当たり前にやりましょう
と言うそんな研修です、そりゃ皆いろいろだもん
まとめるとそうなります

 

中山間農業研究所の視察研修
中山間農業研究所の視察研修

施設を見学してます
いまの岐阜県は独立ポット栽培が主流で
土耕、ましてや、土壌の研究や
土作りの指針など、もう研究されていないようです

若手Iターン者の、幼子
若手Iターン者の、幼子

最近、近所に就農した、若手の子供さんです
就農して、結婚、子育てと、
まわりは過疎地なので、大歓迎ですが
当人達は、本当に大変だと思います
今は助成金が付いてるので、まだ良いですけど
ぞれも、いずれ終わります、そうなると
収入的にも、大変ですよ

僕は、彼ら後進が、希望をもてる産地にしたいんですよね

中山間農業研究所の視察研修
中山間農業研究所の視察研修

みんなで、眺めております
みな、土耕なので、このポット栽培の
様子を見ても、へえ~っとしかならないんですよ (笑)

中山間農業研究所
中山間農業研究所

独立ポットに育苗ポット置くだけの
さらに省力化した栽培の研究・・・・

中山間農業研究所
中山間農業研究所

研究所だと、ごろごろとトマトが付きます
まあ、低段は、誰がやっても付きますわ・・・

中山間農業研究所
中山間農業研究所

これは、独立ポット栽培の溶液技術を
土耕に転用した場合の研究
これは、産地に応用できると思います
土作りはやってません、
あくまで土は無機物としての、
溶液栽培の研究ですね

中山間農業研究所
中山間農業研究所

研究所のある場所は、リニア予定地なので
今年で終わりだそうです
同じ市内の、さらに山間地に移動の予定です
ここも、青枯れ菌、密度が高いそうで
溶液栽培しても、やはり、青枯れ菌に
やられてしまうそうです

底抜け、育苗ポットを土に置くだけの
不耕起、簡易栽培なども、やってるみたいです
置くだけだと、定植は簡単で早いですよね?
でも、撤収時には、抜かなくてはならないから
あんまり変わらないかな?

余談ですが、この後、懇親会があったのですけど
いろいろ事件が起きました~ (笑)
ブログに書きたいんですけど、そもそも
そのブログがやり玉に上がってしまって・・・・
要は、産地の事、いろいろ書くな!って
事ですね、なので、書きにくくなって来たので
ブログ、ちょっと、構成変更しようと思ってるわけです


役員圃場視察


個人の圃場の様子
個人の圃場の様子

個人で、独立ポット耕を導入してる農家が

役員にいるので、そこも視察ですね

個人の圃場による試験導入の様子
個人の圃場による試験導入の様子

栽培そのものは難しくないので
個人での導入は、簡単です
ただ、作業量が多いので
人出が必要ですね
また、それに見合う収量の確保は
可能だとも、思えます

個人の圃場による、試験導入の様子
個人の圃場による、試験導入の様子

装置も簡単ですわ、自動ですしね
圃場に合わせて、設定だけ、出来れば
あとは、あまり気にしなくても良いようです

個人の圃場 1
個人の圃場 1

とある個人のハウスですけど
上と下のハウスは、並びで
同じ条件なのですが
肥えてるのは、育苗用に使っていたハウス
痩せてるのは、普通のハウス
育苗用ハウスは、ビニール敷いていたので
地温が違うのか?なんなのか?
えらく初期生育がずれてしまいましたね
こう言う事が、実際、起きるんです
それも、天候によって毎年違う・・・・
農業って、ほんと、予定どおりに行きませんわ・・・・

個人の圃場 2
個人の圃場 2

肥えると、玉が伸びないから
さらに、伸びる・・・・
痩せると、玉が伸びて
さらに、痩せる・・・・
それを、読み込んで、調整しないと行けません
技術と経験ですね・・・・
経験も必要なんですよ

役員視察の様子
役員視察の様子

とにかく、ブログに書くのは
個人を出すなら、了承してから
あまり、会議の事とか、書かないでくれ
プライバシーに気をつけろ!っと
言う事で、今後のブログは
より、個人的になってきます
名人から、かなり、怒られたので
もう、名人などは、一切話題にだしません

ちょいと一休み
ちょいと一休み

ローソンのメガコーヒー・・・・
視察前の一杯ですが
これ、美味しいけど、割高な気がする・・・・


生科研の研修会
生科研の研修会

生科研の研修会ですね
東美濃の正式コンサルは生科研です
なので、基本は、全農系の肥料と

タキイの元気液肥
生科研の肥料なんですね
それ以外は、本来は、あまり好ましく無い
と言う訳です・・・・

でも、世の中は進んでおり
サカタの高機能肥料シリーズ
ロイヤルインダストリーの高機能液肥とか
ほかにも、最近ジャッドさんの売り込みもあります
僕は、長浜コールシリーズを主力にしてます

産地としても、自分達が、どういう存在で
どういう生産物を栽培し、誰に売るのか?
自分達で、よく話し合い、大まかに合意して
品種も選んで、品質も、どこまで上げるか?
それに合わせ、必要な肥料を自分達で選ぶという様な
そういう産地になると、良いのですけど
まあ・・・・・・・・・・・・

懇親会で言われたけど
花村さんが、新しい事を持ち込む
新しい考えを持ち込もうとすれば
従来の否定になってしまう
従来のままで、良いと思ってる人には、あるいは
従来路線の改良で、良いと思ってる人には
否定に感じられるから、無理です・・・・

無理無理・・・・

それは僕の力不足でしょうねえ・・・・

まあ、それでも頑張ります~