上矢作トマト組合、視察研修旅行

タキイ種苗さんの研究農場にて・・
タキイ種苗さんの研究農場にて・・

11月25.26日と一泊二日で、上矢作トマト組合として

視察研修旅行に行って来ました

上矢作は毎年、かならず視察を組み込みます

ちゃんと研修旅行なんです(笑)

ただの慰安旅行では無いんですよ・・

費用も組合費から半分出します・・

といっても

組合費は売り上げの1%なので、大きい農家ほど負担してます

上矢作は地域では大手が多いので(うち一応大手ね?)

古くから営農してる、小規模老齢農家に取っては負担が軽く

僕ら若手には負担が大きくなりますが・・

それについては、そのくらい当たり前だと思ってます

組合ですから、気にしてません

 

品種ごとに展示されてます
品種ごとに展示されてます

僕が今年から旅行幹事なりました、行き先は僕が決められます

今ままでも、結構、僕がわがまま言わせてもらい

研修を組み込んでもらって、いましたけどね・・・・

言わないと・・・・スルーする場合もあったので・・・・

 

今回は、桃太郎の品種選定を考えるために、タキイ種苗さんの

滋賀県にある、研究農場に行って来ました・・

僕自身はサカタのレイカ生産者で、桃太郎を捨てて、すでに3年ですけど

恵南トマト組合では、桃太郎も作付けされています

僕自身は、当面、レイカで行くつもりですけど

名人の様に、桃太郎しか認めない! という、そんな考えは無いんですよね

今経営上、一番良い品種を選択する、これが、当たり前じゃあ無いですか?

信仰じゃあ無いんです、経営ですからね

 

なので、産地の組合としては、桃太郎も重要です

だから、僕としても、今、桃太郎は品種的にエイトに戻ってるので

視察組み込みは、当然の話です

 

みんな、意見活発にでますよ~
みんな、意見活発にでますよ~

上矢作トマト組合は、地域では一番熱いですね

もう、物見遊山じゃ無いんです、質問など、どんどん出ます

真剣です!!

現在、桃太郎は、エイトから、サニー、ギフトから、セレクト・・に

移行しながら、いろんな問題があって、結局エイトに戻りつつある

進歩が止まってます・・そのエイトから、また新型に移行できるのか?

その確認の為の視察研修です

産地内でも、試作中だった、その該当品種が、一応(あえて一応と)

今年から来年にかけて、商品化されるようです・・・・

玉は見た感じ硬く、艶があり レイカっぽいですね (笑)

それでも、割れずに長期多段が可能な夏秋品種と

早期晩期の低段向け品種と2種類が、産地としても良さそうだとなりました

もちろん、新品種は、メーカーが言うように高性能なのかどうか?

これは、正直言って、数年やってみないと判りません。 

サニーもギフトも導入時は、そうでしたからねえ


ただ、種子の生産がまだ、追いついておらず、安定供給は

再来年になりそうだと・・・・

まあ、来期は試作の域を出ないかもしれませんね


良い玉ついてます・・
良い玉ついてます・・

視察研修としては、タイムリーでした

実は、東美濃農協の営農部と、一部のトマト組合役員は、先行して

見学に来ており、真新しい話では無かったのですけど

地域組合では、真っ先に見に行ったのです

僕には、この情報は表向きには、入って来て無いのです (笑)

僕の張り巡らせた、情報網に入って来たので、僕が視察を

組み込んだのです・・

あとから聞けば・・組合長の耳には入っていたようです

でも、視察する気も無かったそうです・・・・・なんだそれ?

その、情報の偏りが、産地としては、問題なんですけど

当事者の組合長からして、その危機感は無いようですねえ

それはさておき

産地としては、割れない桃太郎が求められています

桃太郎のブランド名に問題はありません

ですが、本当は、割れない桃太郎で止まってはいけませんけど

実体は、割れない、収量が上がる・・ここで議論が止まります

できるなら

この新品種の特性を生かし、栽培方法も検討し、お客様に

どういうトマトを産地として、提案していくか?

産地が一丸となって、そんな生産に取り組めるのか?

そういう話が大事だと思うんですよね

 

組合長に言わせると、お前の提案は判るが

大半の農家は付いて行けないぞ!

判りますよ・・それは、しかし、産地は常に

全体の中の低い方のトマトで価格が決まってしまう

それでは、やる気のある農家ほど、嫌になって、

産地を抜け出す事を考えてしまいます (現に僕がそうだしね)

 

やるしかないんです、産地に入ってくる新規就農者は

やる気に燃えていますから、その気持ちを汲んで

活気有る、闘う産地にならないと・・・・

あっと! ここらで止めときます~(笑)

 

質疑応答もしました
質疑応答もしました

他に、タキイさんの農業資材やトマト以外の種子などの説明もありました

資材も大事です・・

東美濃農協は生科研がメインの肥料コンサルになっていますけど

なぜ生科研なのか? 生科研で、どうトマトに特徴付けて、売っていくのか?

そんな話はまだ無く、ただ、良く採れますで、終わってます

それなら、タキイさんの資材の方が、トマト向けで、コスト的にも良いじゃん?

そんな議論もできますけどね・・・・・

葉面散布剤、灌水資材、どちらも

良さそうな物がタキイさんにもいろいろありましたよ

 

再び 上矢作トマト組合は熱いんです

質問も良く出て、講師も必死に説明して下さいました(笑)

おかげで、予定時間を30分もオーバー!!

タキイの営業マン、開発部の担当者様・・ありがとうございました

 

産地の組合としては、充分な収穫がありました

来期以降、エイトを維持しつつ、順次新品種が導入されていくと思います

数年経って、またエイトに戻る!! なんて事がありませんように (笑)

新品種に期待しています

 

これは、僕自身、産地の末端役員としての考えです

個人としては、今の所、桃太郎に戻すメリットは無いと思ってます

あるとすれば、前記の様に、商品として、お客と相談して

企画まで考えた栽培をして行くようになったら・・

その時は、取り組みます・・

現状の販売体制のままなら

産地内で桃太郎に取り組むメリットは少ないです

これは、メーカーの責任ではありません

産地の取り組み方の問題だと思ってます

 

東尋坊・・スゲー風と雨で・・・すぐに退散・・・・
東尋坊・・スゲー風と雨で・・・すぐに退散・・・・

タキイさんの視察後は、普通の慰安旅行です

宿泊は北陸の芦原温泉でした

北陸の温泉は、昔の温泉旅館の雰囲気を色濃く残しており

それが、良いと思うか? 古いと思うか?・・

上矢作トマト組合は、予算が厳しいので、安価な宿にしか泊まれませんので

まあ、こんなもんでしょ・・てな感じです(笑)


旅館でも、熱いトマトの議論が出来たか??しません (笑)

上矢作トマト組合では、旅館は、カラオケ1本です

最近はヒットした、デュエット曲も無く、

もちろん、カラオケでコンパニオンとデュエットも無く

みな、自分の歌いたい歌を歌うだけですけどね

もちろん、上矢作の福寿祭りで、カラオケコンテストで

優勝した、石川農園の良くんには、しっかり歌って頂きましたよ~


しかし、カラオケシステムが、古くて・・僕の好きなボカロ系がまったく無く・・

軽薄なオサーンには辛かったです


しかし、ラウンジで、コンパニオンを連れて歌ってるグループがいて

なんだか、懐かしかったです (笑)


カニカニカニ
カニカニカニ

北陸といやあ、カニですけど

もちろん、お昼ご飯にカニ定食も注文しましたし

北陸魚街にもよりましたが・・・・

本場の越前ガニは高いのでパス・・

せいこも子供が喜ばないからパス・・

食べたのも、買ってきたのも、全部アイスランド産?

輸入の安価なズワイガニでした・・・・

一杯、2000円もしませんけど、子供は喜ぶし

僕の財布にも優しい・・子育て世代ですから、そんなもんですわ・・

無理しません・・・・


旅行全体としては、組合長とも、普段より、込み入った話も出来て

良かったです・・そういう懇親会も旅行の目的です

上矢作だけだと総勢14名です、それだと、話も、しやすいですけど

本当は、恵南全体で、40名以上、バス2台で出かけて

懇親会を行っても、普段話せない人とも話せて、良いとも思います


研修をする場合は他人数だと、やりずらい面もあるので

小さい単位の方が良い場合も、大きい方が良い場合もどちらもあるので


ケースバイケースで一概に恵南全体で、行く事が良いとは言えませんけど

たまには全体で行くとか、若手とか希望者だけで、研修をするとか

他所の産地に出かけて、そこの農家と懇親会するとか

いろいろ、ちがったパターンも考えて見るのも良いと思いますねえ・・・


みんなで、話をして、お互いを良く知り合い、

そして、産地の未来をみんなで、語り会う・・・

改めて、大事だと思いますよ・・・・