根っこの診断・・

今年も根っこ・・掘ってみました・・
今年も根っこ・・掘ってみました・・

今年も根の診断の時期になりました・・

定例会で掘るついでに、自分でも、4つのブロック、全部掘ってみました

結果は、出来の良いところと悪いところで、やはり根も同じ

良い根の所は出来も良かったです・・

今回は微差ですけどね

しかし

地上部が肥えて、吹き出し、大きいところほど根が小さく・・

地上部がしっかりして、痩せ気味の所は、根が大きいです

そこらは、当たり前ですね・・



Aブロック 7年目 砂混じり・・
Aブロック 7年目 砂混じり・・

今年、一番、良く出来たAブロック

普段は中庸で、普通の出来なんですが

曇天の今年は、病気も出ず、過度に窒素も効かず

良かったです・・

もちろん、根も綺麗にしっかり張ってます



Bブロック 8年目 砂・土の中間
Bブロック 8年目 砂・土の中間

いつも、病気になりがちで、肥えやすいBブロック

我が家の一番古い、8年目のハウスです

今年も肥えて、病気も出て、イマイチでした・・

根はしっかりした根と駄目な根と混在し

まだ、土壌が安定してないのかな?

そんな印象でした



Cブロック 7年目 細目土
Cブロック 7年目 細目土

4年目、5年目と手ひどくゴースト窒素がでたCブロック

しかし、6年目からは、好調でしたが

7年目の今年は、一瞬、窒素過剰で病気もでましたが

直ぐに回復・・花落ちも少なく、なんとか稼いでいます

好天なら、我が家で一番、長期にわたって、稼いでくれますが

今年は、Aブロックに次いで2番目ですね



Dブロック 6年目 細目土
Dブロック 6年目 細目土

長年、畜産糞尿の捨て場だったDブロック・・

最初の3年は病気ばかりでまともに作れなかったのが

4年め5年目は、初期に猛馬力で取れ、後半失速するという

特徴で、結構稼げる圃場でしたが・・

今年は好天の前半は猛馬力で玉が伸び、稼ぎましたが

曇天が続いたら・・猛過剰で花落ち・・

肥料を切っても、以上に肥が吹き出し、どこからこんなに窒素がでるのか?

と言うくらい、繁っています・・残った玉も、結構伸びてますが

緑が濃く、肥料が効いてます



Bブロック 良い根と、あまり良く無い根
Bブロック 良い根と、あまり良く無い根

Bで何カ所か掘ってみましたが・・

根の無いヤツもありました・・

なんでこんなに違うのか、判りませんが・・

こんな差が付いてます



昨年の根 Aブロック
昨年の根 Aブロック

これは昨年のAブロックの根です・・品種は同じレイカ

根の出来は、まあ、普通ですね

でも昨年は、V字回復の1年目

生産量が人並みに回復し、A品率も80%を出した

僕に取っても、折り返しの年でしたが・・

それでも根の出来は、今年の方が良いです



一昨年の根 レイカと桃太郎
一昨年の根 レイカと桃太郎

これはさらに一昨年のレイカと桃太郎・・

一昨年、不調の桃太郎は根もスカスカしてます

レイカも底から上向いたかな?の年でした

まだ、ゴースト窒素によりA品率が4割程度しか無く

回復の兆しが見えた、だけの年ですね



根の出来は、例年に比べ、今年は圧倒的に良い出来でした

しかし、曇天、長雨、低温の三拍子が揃った8月から9月の始めは

高温を好むレイカに取って、大打撃でした

8月中旬までは、7月までの好天から、例年通りの生産量でしたが

8月後半から、影響が出始め、9月10月と、例年の半分以下・・

きびしい年になりました


根が良くても、結果には結び突いていませんね・・

DやBブロックが肥えて、花落ちや褐色輪紋が酷く

CもAブロックも、酷くは無いけど、全体に

8月の新しい葉が痛んでしまい、

光合成能力が低下したところに、それに低日照ときては・・

まだ、良く持ったな・・という印象です


病気の原因は、曇天続きに、台風の高湿度・高温が続いて

樹体窒素の過剰だと想定しますが

追肥は曇天に合わせ控えていましたが

予想を超える長曇天に、一気に詰まった感じですね

しかし、追肥だけなら

どのブロックも樹を見ながら、同じ状態になるように調整してました

だから

どのブロックも追肥の量に大差は無いんです、微調整くらいです

にも関わらず、差が付いたのは・・??

ゴーストの残りか??

そこらの原因が判断出来ずにいます

一番古く、ゴースト窒素堆肥の多い、Bブロックは

ブロック内でも差が大きく、土壌の不安定さが見えました

Dブロックも、後半の肥かたが、いつもの馬力のでかたの分布と

比例していて、一番の原因が地力窒素に有る事は、予想できます

しかし、元肥は一定ですから・・それ以前の土壌の持ち肥?

なんとも

いろいろな事が予測できる、結果になりました


まあ、根を張らせる事は技術的に確立出来そうです

これらは、資材に頼っていますけど、結果として張れば良いんです

土壌の問題については、まだ、様子を見ていく必要がありそうです

今年も好天なら、かなり良い結果に出来たと思います

しかし、曇天時における問題があぶり出された年になりました

結果は厳しいですが、良い学びを得られました

これも、踏まえて、技術の改良をしていきたいと思います・・



追記・・根を張らせるために

灌水に空気を持たせる装置を試験で借りていたのですが

それも、他の資材と合わせて今回の根張りに貢献したと思いますが

その装置は高価なんですよ・・・


古い農家に言わせると、そんな投資はもったい無い・・

根が張っても結果に結びついて無いから、もう一回デモ機を借りて見ては?

そりゃあそうですが、デモ機も借りられるのは1回ですからね


根を張らせる為に、苦労してきたのです

それの、ブレイクスルーの可能性がある装置・・

根は張る

ならばそれに合わせた施肥を模索すれば良いんです


金をかけない栽培を目指すことも大事ですが・・

そうなると、無肥料自然栽培が一番になりますし

コストと見合う結果が出せるかどうかは?

しかし、やって見ないと判らない・・


これは、ある種の賭けです・・

もう商売勘、経験から来る勘ですね


さあ・・どうしようかな??


名人の背中を目指して、10年未満の素人が

乗り越える為には、何をなすべきか?


基本的な栽培をしっかり、行う事、それが大前提です

まずは、基礎が大事です、そのしっかりした基礎の上に

革新的な技術の投入・・


そうなってきますね・・


なすべき事を見つけ、なすべき事を実行せよ!!  


ですよ。