定例会・・今期最終

寒いですね・・・
寒いですね・・・

急激に寒くなって来ました・・・

昨年、完全に蒸し込んで

朝、2℃~日中、35℃とかやって

レイカがかなりの確率で軟化した経験を踏まえ

今年は、ハウス間は解放して

日中温度が28℃程度に収まるように、しています

夜間は、閉めても、外気と同じまで下がりますからね・・

これだけだと

熟さない可能性が高いので、今年はエスレルを使用しました

エスレルを使用すると、味が落ちる可能性が高いと言われ

市場によっては、断られることもあるそうです

でも、やって見ないと、分からないから・・やって見ます

エスレルを使用して、高温に蒸し込まないハウスと

エスレルを使わないで、蒸し込むハウスと・・両方試しています

 

前後の違い・・分かりますか?
前後の違い・・分かりますか?

写真の左側、ハウス前方と

右側、後方と、中のトマトの違い、見えますか?

灌水は、後方より、流れます

本来は、灌水の流れる方から、肥えてきます

写真で見ると、ハウス前方・・遠い方が肥えています

 

地下水位は、だんだん畑です、後方の方が、少しは高いです

組合長は、後方が地下水位が高いなら、単なる生育不良だと言いました

しかし、明渠が切ってあり、生育に悪影響を及ぼすほど、地下水は高くないです

だいたい、10月は、灌水も、土が乾かない程度にしか灌水しない

それでも、前方がハッキリ肥えてくる・・・

 

第一、肥えるほど、追肥を投入していない・・・

ハウス後方の生育が、予想通りで、前方の方が、予想外に肥えている

これは、地力窒素に他ならない

これの出所を、堆肥の残りと言ったら・・・

組合長も・・ありえへん!・・そんな3年も4年も残るなんて

絶対にありえへん!

だそうです・・・・・・

 

じゃあ、なんなの? て事です・・・入れて無い窒素は出ませんよ

しかも、このばらつき傾向は、このブロックだけに見られる・・

場所によって、肥えたり、普通だったり・・・

元肥えも追肥も、毎年、全部均一に行っています

ばらつく理由は? 

ハッキリ分からない・・・分からないのですね・・・

 

あとのブロックは、ばらついても、これほど差がついてない

このブロック、一番、鶏糞籾殻堆肥を長く投入し、量が多い場所です

一番、ばらつき、一番肥えます・・・

 

ハナイチトマト、レイカ・・
ハナイチトマト、レイカ・・

定例会の恒例行事・・・根の診断・・・

レイカの根、掘ってみました・・・昨年よりは、良くなってます

この時期は根の色が悪くなるのは・・そりゃあ、6年目の圃場ですからね

コルキールートは出てますね・・でも、根瘤線虫の害は、出てません・・・

昨年より、根が多く、細根もあります

A品率の上昇と、収量の上昇の理由の一つ

根が良い・・・ですね

しかし、根の色が悪いのは・・・まだまだ改良が足りないのかな?

一応10年計画ですけど

最初の堆肥で、リン酸とカルシウムは過剰気味・・

それに伴う、未分解有機物が消えるまで・・・

影響はありそうです・・・・

 

 

ハナイチトマト、桃太郎8
ハナイチトマト、桃太郎8

桃太郎8は、調子が悪いままでした

経営的には、マイナス要因のままでした

初年度、なら、ちょっと強めで、ちょうど良い位なんですけど

昨年よりは、ましとは言え、小玉、割れ玉、花落ち・・そして葉カビ・・

追肥は控えて見てましたが・・不調でした

一番古いブロックに植えたせいかもしれませんし、8なので、葉カビには弱い

それでも、サニーよりは、生育は安定してるはずなのに

これほど、割れまくるとは・・・しかも小玉

 

すぐ隣の、レイカも、追肥よりも肥える傾向はありましたが

割れないし、病気も出ない・・・

 

途中で、桃太郎に興味が無くなって・・しまったのがあるかも知れませんが

まあ、一旦撤退です・・・

 

桃太郎の要求する土壌バランス、施肥バランスは、レンジが狭い・・・

としか言いようが無い・・

土壌のバランスが最適になるまで、タキイの桃太郎系列からは

栽培撤退です・・・

 

技としては挑戦したいけど

経営が優先ですね・・・売り上げの差は1.5倍ありましたからね・・・・

まずは、売り上げ優先です・・・

 

それに直売での評価も

割れて、色回りも薄い赤色の桃太郎・・・

人気がありませんでした・・・美味しさも・・まあ、我が家では、取り立てて

持ち上げるほど、レイカと差が付かなかった・・・

 

 

定例会の様子・・石川農園にて
定例会の様子・・石川農園にて

各、組合員のハウスを回って、根を掘り出し

写真を撮影して、記録します

まあ、地上部の出来より、収量や品質の良いハウスは

やっぱり根も良い・・・

ですね

茄子台木・・栽培者は消してあります
茄子台木・・栽培者は消してあります

試験中の茄子台木にトマトを継いで、栽培する方法

なぜ茄子台木?

それは、青枯れがほとんど出ない

トマトの抵抗性台木を使用しても、青枯れが多発する圃場において

茄子台木を使用すれば、さらに強い抵抗性を示し

ほとんど発病しません・・・とのこと

欠点は、見ての通りの段差が出来る事

初期の生育が良くないらしい・・・

でも、青枯れでやられるよりは、ましと言うことらしい・・

 

茄子台木・・割った様子
茄子台木・・割った様子

しっかり、付いてます・・・

植物ってすごいなあ~・・一体化してます

これが、青枯れに悩むトマト農家にとって、朗報になれば良いですね

青枯れは・・他に、袋栽培、ポット栽培などの隔離栽培も研究されてます・・

うまく行けば良いですね・・・・

 

(-_-)

 

うーん・・・・

茄子台木は良いですよ・・

でも、抵抗性台木は数年で、破られる・・・

僕の嫌いな土壌消毒とセットで考える技術です

 

隔離栽培も良いですよ

でも、袋の土やパテント代を企業に払う様になってます

 

基本的に対処療法ばかりなんです・・・・

病気が出たら、はい薬!

 

土壌所毒は、時限爆弾だと言われています

使用してる土が、何度目の消毒で、完全に破壊されるか?

早くて15回という実例もあるようです・・

壊れたあとは、簡単に戻らない・・

恐いですよ・・・

 

何故青枯れが蔓延するの?

そういう研究は、農業試験所でも、あまりなされていないようです・・

 

僕の、畑もコルキールートが出てます・・これは、カビ系の菌だそうです

消毒を進められました・・やりません!!

カビなら、土壌放線菌を活発にしないと行けない・・・

そういう事ですよね・・・

以前書いた、島本微生物農法でやってる、農家の方が正しい・・

土壌放線菌を活発にして、土壌病害を出さないという考え

そっちの方が良いですね

 

カビは、家畜糞尿の未分解有機物が分解しても出やすくなります・・・

土壌乳酸菌、放線菌・・エンドファイト・・・活発に働く土にしたい

 

僕はそっちで行きますね

 

あと、最終的な消毒回数は・・最高20回の農家から、僕の7回までと差があります

今年一番調子の良かった方は、4年目の、中途退職組の60歳の方

小さい面積ながら、最高の収量を上げました・・・見事!です

しかも、桃太郎です・・

僕はA品率は高かったですが・・・定植が遅かったのと

10月以降が伸びなかったので、収量は、とりあえず、普通になった・・・(^_^; だけ

売り上げは、昨年より百万単位で増えましたし、過去最高です・・でも、まだ普通です

なので、消毒7回と言っても、誰も興味を持ちませんね

 

最高の成績を上げた方からは

なんだお前、難しいことばかり、言っても、やっても

失敗の連続じゃあ無いか!!って、言われてます・・

 

悔しいですが、失敗から立ち上がってる最中ですから・・・・

ようやっと、土壌も言うことを聞き出した・・

毎年、毎年、良くなってる・・戻ってる!・・

だから、来年、再来年とさらに、よくしますよ!!

良くなれば、消毒回数の少なさ、品質の高さなど

他の生産者に、僕の理論も聞いてもらえる様になるでしょう・・・

 

がんばります・・・

 

何年も、良品を大量に収穫し続けないと、技術だなんて言えないですね

目標はプロ中のプロ・・・ですねえ