食味の話

光沢のあるレイカ
光沢のあるレイカ

レイカの特徴はこの光沢です・・・

 

それと、このくらい充分、樹で赤くして収穫しないと

食味が落ちるので、桃太郎のように早取りはNGです

 

光沢のある頭
光沢のある頭

僕の特徴も光沢のある頭・・・・?

おでこが広がって来たので、長髪はNGです

 

それはさておき

 

加子母の仲間の農家から

サカタのリンカ、ユイカ

タキイの桃太郎サニーの

サンプルを頂きまして

うちの家族と、石川農園関係者、10人ほどで

食味試験をしました

 

レイカは樹熟型で、樹で赤くして採取するタイプです

なので、食感が違います

 

リンカ、ユイカ、は桃太郎と同じく、早取りタイプです

食味も桃太郎に近いので、名前を隠した、ブラインドテストで

どれが、好みか? 試食しました

 

本当は定例会でやれると良いけど、いろいろとありまして・・

ここだけでやりました

 

見た目は分からない

レイカと桃太郎は混ぜても、光沢と肌さわりで、かろうじて分けられるけど

リンカ、ユイカは混ぜたら・・・分からないですね、桃太郎により近い

 

 

結果は・・・

ファーストインパクトだと

桃太郎かリンカで半々にわかれました

ユイカは、一番を取れませんでした

 

リンカ、ユイカは桃太郎の代替品種でもりますが

ユイカはレイカに近く・・桃太郎と同じような青取りでは、食味が悪いようです

ユイカは、レイカと同じような収穫方法などの検討が必要です

リンカは桃太郎に近いですね・・見た目にも、見分けがつきません

 

トマト好きの、石川ゆっこ社長は

サカタのリンカは、甘みは強いが、味の深さが、浅い

サカタのレイカもそうだが、味が単調に感じる・・・

タキイの桃太郎は、甘みもあるが、味の深さは一番あって、味わい深いと思う

サカタ系列とタキイの品種の特徴を、こう分析してました・・・・

 

僕も女房も・・最初の甘さと爽やかさが強い、リンカの方が好きですが

トマトにうるさい人は、味わい深さ・・・これも重要みたいです

 

ユイカは、酸味が強く・・レイカに近い

あまり良い評価を得られませんでしたが

これは、収穫時期の問題かもしれません・・・

本来の味が出ていないことも考えられます

 

結論・・多少の違いはあるが、リンカは充分に、桃太郎の代替が出来ると言う事です

目隠しで自分を含めて、テストして、この結果が欲しかったので

思わず

ニヤリ!としてしまいました・・・

 

僕は正直、リンカの方が、旨い!と感じました・・

確かに桃太郎の方が、食べていると、味の深さを感じますが・・・

食べた瞬間のインパクトは、リンカの方がありました

 

 

 

これがA品のへた回り・・レイカです

これは格外のへた回り・・同じくレイカ

 

本来レイカは割れない品種でしたが

今年のレイカは、桃太郎の真似をして割れます

それでも、少ないですけどね・・・・

ここらは、種を取る方法や何か、隠れていた性質が出てくるのでは?

とも言われています・・割れないのが、レイカを採用した第一の理由だから

割れだしたら・・・大問題です・・・

ここは、来年の傾向を見て、対策を考えたいです

 

リンカも割れないのが特徴です、それと、花が落ちない

 

タキイの桃太郎は、登場したとき、衝撃的だったそうです

それまでの品種のほとんどを桃太郎に替えてしまうほどの大ヒットだったそうです

なので、今ままでは、美味しいトマトの王者桃太郎でしたが

病気に弱く、花落ち、裂果と、栽培しづらいのが欠点です

それを補って収穫量を上げる品種として

最近、サカタからリンカが登場しました・・・

 

タキイは、リンカ、レイカは不味いという宣伝を

各地の定例会などに、出向いてやっていた時期がありました・・・

ライバル他者の製品に対するネガティブキャンペーンです

でも、だんだん、本当の品質の結果が出てきました・・・

 

桃太郎生産者に比べ同じ人が栽培した場合、レイカでも約1.3倍くらい

リンカは約1.5倍くらいの収量や販売額になります・・・数字は

各地の農家に聞いて回った、だいたいの感触です・・

 

どっちにしても、現況では、サカタの品種に軍配があがります

 

でも、市場は桃太郎の神話が生きていて、当産地の役員農家達も

同じような桃太郎神話を信じています・・・

 

これを壊して、市場に、リンカで売り込んで行く努力をした方が

農家の為には良いと思うのですが・・・・

 

まあ、こういう地道なテストを繰り返し、産地の意識を変えて行くことから

始めようと思います・・・

 

タキイの桃太郎も最新品種を次々に出してきますが・・・

花落ち、裂果が改善されません、今年の最新品種は

花が落ちにくいと言われていますけど・・・

リンカに替えた方がてっとり早い・・・

 

なにしろ消費税が上がれば、値下げ圧力が、かかって、価格は抑えられる可能性が高い

それに資材は、確実に支払いが増える・・・農家の懐は、ますます苦しくなって来ます

これを打開するには、収入を一気に1.3~1.5倍に持って行ける品種の交代

これが一番だと思いますけど・・・・・

 

これは、自分だけで無く、産地のための行動です・・・

 

さしあたって、ここは、レイカと桃太郎の選択が出来ますが

当然ですが、毎年、レイカに切り替える農家が増えています

しかし

レイカと桃太郎はたぶんお客も違うので、桃太郎が食べたいお客様には

リンカはいかがですか?という売り込みが必要になりますね

レイカは嫌いだ、桃太郎が欲しい!こういう人にリンカはお勧めなので

産地が前面レイカという事にはならないと思います・・・・

 

どっちにしても、美味しくて、安全なトマトを安定して、提供することが

産地の一番の課題ですね・・・・

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    sextel (金曜日, 03 11月 2017 21:10)

    albertyński