トマト組合、10月の定例会・・・・みんな、もう疲れた?

トマト組合員、かねさんの試作メロンをみんなで試食
トマト組合員、かねさんの試作メロンをみんなで試食

10月に入り

トマトの色づきにも時間がかかるようになり

朝晩の気温差も大きく、夏秋トマトが1番美味しい季節になりました

 

いつも通りの定例会

出荷の無い午後、皆でぞろぞろと、それぞれの圃場を回って見ていきます

 

もう気温も下がり、トマトが熟すのにも時間が必要です

どこも、作業に余裕が出来てくるのですが

疲れも溜まっていまして、適当に休みを取ったりします

 

 

岩邑町の組合はもう、樹が終わったようで・・・・

うちからスタート

うちの写真は別に出すのでパスして

石川農園から

ここは、旧の石川農園と追加で新規に始めた石川農園と2カ所あり

旧は石川ゆっこ社長が基本的に管理し

新規はスタッフ三郎君が管理しています

 

みなで、ぞろぞろ見学しながら、あれこれと話をしています

ゆっこ社長は、疫病のことで、組合長に相談しています

 

今年は珍しく、農薬の使用限度に達してしまった、ゆっこ社長

この乾燥の気候でも、疫病がしつこく発生し、防除を繰り返すも

止まらない様子で、もうこの先はテデトール・・・・手で取るしか

無いのかの話です

 

僕なら、葉を欠いて、もっとすっきりさせ、風を入れて乾燥させる

雇用だとそこまでやれないかな・・・・皆そこまでの危機感が無い

僕はオーナーだから、給料に関係無く、体が動く限り、手入れしますが

ここは、そうは行かないかな~、三郎君はかなりがんばって手入れしてますが

農女達はお疲れで気味で、そこまでやれないかな・・・・

 

 

次は、同級生の親でもある、Hさん

お袋さんが主に管理していますが

なかなか、働き者です、面積は縮小に縮小で8アールほど

なにせ70代ですからね、何時引退しよう、何時引退しようとか言ってます

 

お袋さん、すごいんですよ、この時代のおばさん達は本当に働く人が多い

親父さんは、病み上がりで、あまり動けないのに

小面積ながら、一人で、しっかり手入れしてます・・・・

成績も悪くなく、トマトをしっかりと栽培しているだけでなく

他に栗も栽培しています、栗とトマト、70代でもきびきび働くご夫婦です

 

 

副組合長、かねさんのハウス

石川農園のブログでも紹介されているように、少年おじさん・・・・

いつも遊び心一杯のかねさん

今日は、試作のメロンを振る舞ってくれました

以前紹介した、トマトがどこまで伸びるかクイズ?

まだ続いています 、結果は来月の定例会にて

 

防除の回数は一桁と一番少ないかねさん

そのせいかどうか、すすカビで下の葉はぼろぼろで

それも取っていないから、ハウスの中はカビばかり目立ちます

なにか、考えあっての事だと思いますけどね・・・・

 

ふと見ると、ゆっこ社長、しゃがんでます・・・・

いすがあったら座りたい、壁があったらもたれたい、布団があったらもう寝てたい

そのくらい疲れています、僕もそうです、集中力も落ちていて

車の運転も気をつけないと、時々ボーとします

ちょっとやそっと休んでも、抜けない疲れが溜まってます

 

最高齢、Gさんのハウス

旧、土建屋時代には一緒に仕事もした、Gさん

水槽の池には水草が・・・・これも水の浄化に良いとの事?

面積は一番小さく、Gさんも、何時引退するかな・・・・っていつも言ってます

 

今年は、調子が良く、病気も少ないそうで

やっぱり葉は取ってませんが、カビは少ないです

最後は組合長のハウス

トマト歴、約30年のベテラン

政治的には僕と同じ革新ですけど、トマトでは保守のようで、なので

トマトにも革新の僕とは、意見が合いませんけど、それはさておき

 

さすがに30年のベテランです、成育は毎年安定していて

大きな変化はありません

農薬の使用限度には達しているようで、もう、化学農薬は使えないとか

言ってました、それかどうか、地上部には病気はあまり見えません

 

ここは、青枯れという、土壌病害に悩まされていて

これは、直接使用できる薬は無く、発生したら、そのトマトは終わり・・・・

土壌の青枯れ菌を殲滅する、土壌消毒くらいしか、方法はありません

長年作っていると、どうもこの青枯れ菌が増えるようで

現代農業などでも取り上げているように、農家には深刻な問題です

 

今年は、春に、土壌殺菌したにもかかわらず、また発生したそうで

靴の裏に菌がついて、移動する可能性があるので

そういうハウスには立ち入れません

 

いつものように皆で巡回し

最後は、県の農業普及課が配布する資料と

農協の資料をもらって、簡単な説明をして、質疑応答で、終わりです

 

みな、疲れが出ています、だからか、手入れも適当になってきます

僕以外、下葉をしっかり取った人はいません

そんなの必要無い、そう言われます

無駄かどうかは、これから、分かって来ますよ・・・・

僕も無駄な事はしてません

 

今日は、かねさんが、試作のメロンを皆に振る舞ってくれました

何故か、蔓の方は苦く、先に行くと甘くなると言う・・・・

メロンはやっぱりメロン、誰にでも、商品になる

美味しい物が出来るわけではないようで、かねさんも、試行錯誤してるようです

 

質疑応答と言っても、特に出るわけでは無く、今回

僕が疫病に使える薬の質問をしたのと

灰色カビの新薬の質問が出ただけですね

灰色カビに一番良く効く薬は、カンタスドライフロアブルというやつですが

みな、それを、2回、3回と使用するので、直に効かなくなる

その話がでて、新薬で強力なやつが出るので、それを使用しよう見たいな話です

 

僕はと言えば、カンタスは1回は使用しますが

他の高価な薬と合わせ、ローテーションを組んで、どの薬剤も1回か

かなり、間隔を開けて、2回位しか使用しません

それでも、疫病予防剤のライメイは毎月1回、3回使用するので

これは、来年は改良しないと、いけません

 

ここまでの使用回数は14回で、まだ限度まで4回あります

これも、かなり、警戒して余分に予防したので

本来10回程度に収まるはずです

 

あと、エスレルの使用についての注意事項・・・・

僕はエスレル使って、玉を熟させるのは

柔らかくなりすぎるし、美味しく無さそうだから、しません

僕は、ハウスを囲って、蒸し込みして、11月まで、まだまだ玉を伸ばし

色づけは、湿度と温度をかけて行うので使用しません

 

そのための、下葉欠きと上部の玉出しです

玉出して、日に当てないと、色つかないし、病気が出る

最後まで気温で、熟させます

目的があっての手入れですからね~

 

それに今年は、ブレーンの技術も、うまく使えるように試験してみて

理論通り、病気は減って来た

理屈が分かれば、応用もむつかしくは無いです

いろいろな方法が見えてきました

来年も、施肥パターンや灌水方法などを改善して、病気の発生をもっと抑え

化学農薬の使用回数も、もっと減らしていきたいですね・・・・

 

 

疫病出ていても、薬の選択と、カウントが無いから今後どうするかの話は出ます

でもね、定例会だから、何故今年は疫病が多いとか、何が不足してるとかの

解析くらいして、別の対策方法や、来年に向けての改善点とかも出せば良いのにね

僕は、いくつか理由を推定してみたし、不足も推論を考えていた

まあいいや、これはゆっこ社長と相談しよう

 

葉カビが出るから、桃太郎8から桃太郎サニー、ギフトに変えたのです

なのに、葉カビが出ないだけで、代わりにすすカビにやられる

ついでに8より灰色カビに弱い・・・・

品種だけ変えてもだめですね、カビの出る原因を解析し

栽培方法まで改良しないと、カビが出る人は結局、なにか出ます

そこまで、突っ込んで、考えるべきですね

 

トマトに青枯れ病との戦いは必要な技術です

現代農業で特集されるほど、深刻な問題です

台木を変えても、土壌に青枯れ菌が蔓延しないような対策が必要です

年々技術は進歩し、なんで菌が繁殖するかは、だいたい分かって来た

新しい技術を取り入れ、土壌改良していけば、青枯れの蔓延は防げると考えている

毎年、毎年、土壌消毒してもすぐに蔓延します、その理由も分かっている

なのに、この6年、同じ話をしてる気がする・・・・

僕は青枯れ菌が、繁殖しないような土作りを、ブレーンと相談して

就農時から行っている、ここは地温が低いから、元々出にくい土地だけど

対策は、毎年毎年、少しずつ行い、土の劣化を防いでいる

 

折角の知識も、定例会で話す場所も無いし、僕の話など信じてくれない

他所の技術を入れるなら、他所でトマトを売れ!これで、済んでしまう

つまらないけど、まあいいや、話せる人とだけ、情報交換しよう

あとは、黙っていよう・・・・

 

何の目的で、定例会を行い、皆でぞろぞろ巡回するのだろう?

 

農業とは、数値だけで制御出来る産業では無いのです

 

経験と試行錯誤の積み重ねて、そこに技術理論を当てはめて解析し

また新しい試行錯誤を行う、また解析し推論を立てる

推論より、試行錯誤し・・・・

栽培の情報を集め、分析し、推論として理論を組み立てる

試験して繰り返し、理論を実証し、解析技術を上げる

 

こんな事の繰り返しだから、情報を集めたり

自分の作物に、応用したり、そういったことが必要です

それは、他の産業と変わりは無い

 

その情報交換と、情報収集、解析などをするのが

定例会の目的だと考えていましたが・・・・

 

実際はそうでは無いようで、ベテランが自分の経験からアドバイスするか

普及員が技術情報を持ってくる程度ですね

 

僕の考えているのとは、違ーう!

僕は、普及員にも、こういう現象から、こういう仮説がある

試験所とかに聞いてほしいとか

こういうことが考えられるが、それについての情報が欲しいとか

いつも聞くのだけど、迷惑そうです・・・・

 

まあ、仕方ない、みないい人ばかりだし、逆らわずに、騒がずに

黙って、聞いていよう・・・・今は僕の出番は無い

 

秋の味覚

北海道からお取り寄せの鮭・・・・

いつもこの時期に取り寄せます、イクラも切り身もうまいです

そして、高い・・・・

腕がへたくそなのと、包丁が切れなかった・・・・

そのせいか、切り身がぼろぼろになってしまった、けど

バター焼きにして、味噌で味付けして食べました

やっぱり、うまいね~、秋の鮭は欠かせない、必ず一回は取り寄せます

 

イクラは、筋子からイクラにすると、結構失われるのでもったいないですが

寿司屋じゃ無いから、素人ですからね、それでも、上手になってきました

イクラもご飯にたっぷり載せていただきます・・・・

うまい!

 

ありがとう、北海道・・・・高かったけど

まあ、ただで、与えられる物にろくな物は無い

ほしい物(情報)

必要な物(情報)

これは、自分で探しに行くか、取りに行く必要があるようだ

だから、僕は積極的に動いている

 

今まで、もがき過ぎたし、ぶつかりすぎた・・・・

空気を乱し、他の生産者と軋轢を生むような事は、マイナスだから間違っている

自分に必要なネットワークは自分で構築しよう、

同じような目的で協力してくれる仲間を作って行こう

その気の無い人とは、それなりに当たり障り無くやっていこう

今頃になって、そう考えています、俺ってガキだったな~

 

組合を変えようと、人を変えようとすると無理が出るから、

僕の出番が無いなら無いで、ほっとこう・・・・

自分自身は、目的を持ってどんどん進化していけば良いことだもの

 

来年はクールな姿勢でいこ・・・・

 

敵を作らなければ、無敵!これで行きます

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コメント: 1
  • #1

    ゆっこ (火曜日, 09 10月 2012 21:28)

    “無敵”ってそういうことだったんですね!