トマトの生育16、今年の秋は?・・・・

朝日、すでに午前6時
朝日、すでに午前6時

暑いですね、暑い・・・・

収穫、出荷、手入れ

作業は休み無く続きます・・・・熱中症に気をつけて作業します

 

日の出と日の入り時刻が毎日、遅く、そして早くなっています

日中の作業時間は秋に向けてどんどん短くなります

日中も涼しくなるので、昼の休憩時間を減らし、作業時間を確保します

まだまだ、中盤です、10月末まで、休む時間はありません

体をいたわりつつ、ぼちぼちと、ゆっくり急いで、がんばります~!

 

東美濃農協は今それほど出荷量があるわけではありません

むしろ今年は8月の出荷量としては、悪い・・・・

なのに、単価は底値

なので昨年の25%位しか売上金がありません

 

やばい・・・・倒産の文字が頭をよぎる

不作と暴落・・・・まさか両方来るとは

 

8月の晴天は良いけど、6月の低温、曇天の影響が今出ている

それと、売れないらしく、不作でも市場単価の暴落・・・・

 

今年は農家殺しの年だな・・・・

 

 

最近の桃太郎の様子

葉面硝酸値、約2000PPM

先端は普通、玉着きは、普通

玉伸びは、いまいち

 

どうにも調子が出ない桃太郎トマト

裂果も少し収まって来たが、次段の玉伸びが悪い

7月頭に窒素過多が出てから、ずっと狂いっぱなし

調子が戻らない・・・・

おそらく根痛みが出た後、根が戻らないと見える

 

来年は桃太郎サニーから撤退

もし今年、桃太郎を主力にしていたら

間違いなく来年は生産停止に追い込まれた・・・・倒産だ

 

市販堆肥の投入による、土壌バランスの狂い

狂いに弱い桃太郎

暴落

 

経営の息の根を止められる状況、さあどうする?

土壌の改善、品種の変更、売り先の工夫

追いつかない、改善が危機に追いついていない

 

もう一度、経営計画、技術を練り直そう

幸い、スモールビジネスなので、借金も少なく

何とか、まだ持ちこたえられるから

 

新規参入者で資金も無く始めた人なら、ひとたまりも無く、頓挫する

 

就農を考えている人・・・・普通に就農すると

高リスク、低リターンだからね

安定して金が稼ぎたいなら、別の仕事を進めるよ・・・・

 

少ない希望をつなげているのが

レイカの栽培状況

 

前半の低温と7月頭の窒素過多の影響は出ているが

玉も着き、玉伸びも良い

 

今、レイカが稼いでくれているので、まだ持ちこたえられる

後半の玉も、まあまあ着いている

 

盆明けに、窒素が強く出て、少し状況が悪くなったが

すぐに収まり

葉面硝酸値は何と600PPM

 

今までと違って、ずいぶん低いけど、樹は旺盛で太い

玉伸びも良い、病気も昨年に比べたら、ほんとうに少ない

ありがたい、希望がもてる・・・・

 

 

桃太郎が裂果にやられたように

レイカもまた、品質低下に悩まされている

 

今の玉は、7月頭の窒素過多の頃の着果、開花の玉

玉質がいまいち悪く

銀粉果、そしてつや無し果

レイカはつやが無いと規格が下がる

つやつやしたような玉で無いといけない

 

それがこのところ、銀粉果を抜けたと思ったら

つや無しになってしまった

 

つや無しの理由は、窒素過多、水不足、根痛みとか・・・

うちで考えられるのは、窒素過多

それと、リン酸が効いていない

もちろん、追肥でリン酸は投入し、葉面からも投入している

それでも不足のようで、今年は葉先枯れから、カリを大量散布していたのだが

相対的にリン酸が不足した可能性も考えられる

リン酸は過剰に投入すると、逆に微量要素、カルシウムなどが効かなくなるので

控えめにしていたのだが、窒素過剰、カリの大量散布などと重なった

可能性があるかもしれない

 

とりあえず、今の玉は直らないから、リン酸カリの散布

リン酸系のアミノ酸の散布などを行い、改善を計って見る

 

葉面硝酸値と樹の状況は必ずしも正比例で動いているわけでは無いと思う

あえて、機械で数値を計らず、樹の状態の観察に徹していたのだが

樹は旺盛で、盆明けから樹勢が強くなってきたので

肥料の窒素比率を早めに下げていたのだが

葉色も良く、玉伸びも良いので、様子を見ていたら

600PPmとは・・・・低い

通常、1500PPmほしいが

樹の様子から

葉面にたまっていないだけだと予測されるので、追肥は増やさないで

葉面散布だけで様子を見る

 

桃太郎は2000PPmと高めに出ているが

これは、消化してないだけの可能性もあるので

微量要素、リン酸カリの散布強化で様子を見る

玉伸びが悪いのも、裂果がひどいのも、根痛みなど何らかの理由で

リン酸カリ、微量要素、カルシウムが回っていないと考えられる

盆前後に窒素が強く出たと感じられるあたりに

やっぱり、病気が出ている

 

硝酸値は低く、樹勢は強く

微量要素、カルシウム、カリが良く効いていれば

病気はそう出ないはず、

 

それが崩れると何らかの障害がでると、僕は見ている

 

すすカビ病が、広がったハウスがある

褐色輪紋が、広がろうとしているハウスがある

疫病、その類似病が、広がろうとしているハウスがある

 

それぞれ理由があるはず、農薬は全体でカウントを取るので

それぞれ散布は出来ないので、ローテーションで散布する

農薬は農薬として、それぞれ発生の理由を考える

 

それに合わせ、葉面散布と追肥でバランスを取り

葉を取って整理して、風を通し、病気を抑える予定

 

 

どうにもコントロール出来なかった昨年に比べれば

今年は天気が良いのと、土壌窒素も減っているようで

そうひどい状態にならずに、生育がコントロール出来ていることは

ありがたい・・・・

それも、レイカと言う、過剰窒素に鈍感な品種にしたおかげもある

桃太郎は、敏感で、すぐに調子を崩すので、正直、怖い

 

農家は毎年、毎年、技術革新をしながら

いろいろ考えて必死で栽培している

それでも、うまく行かない事もある

 

ほんの、2,3年不作を出せば、それで倒産するリスクもある

 

それでもって、市場で簡単に、価格をたたかれる様では、魅力のある仕事とは言えない

 

それも考えないとね、トマト栽培を進化させ続けるためには

やっぱり、儲けないといけない

農家も、笑顔で働けるように、儲けないといけない

 

考えよう、そして改善し、努力していこう・・・・

そう簡単に負けないよ、こうして進歩して行くから

大企業が参入して来ても、個人で戦えるのだから。

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コメント: 1
  • #1

    中谷 脱サラ農家 (火曜日, 15 7月 2014 13:11)

    良くわかります
    農家 一緒♪