本格的に、出荷始まりました~

出荷状況、左桃太郎、右レイカ
出荷状況、左桃太郎、右レイカ

いよいよ、本格出荷のスタート

といっても、桃太郎が主体で、レイカはまだ動きが鈍いですけど

直売向けの袋詰め 状況
直売向けの袋詰め 状況

暑いし、赤くなりすぎたり、軟化したり、市場に出せない

トマトが増えてきました

それは、直売所行きです

直売にも出せない物は加工行きです、上矢作町の加工グループに

出して、トマトジャムになります

 

左の赤いのがレイカ

右の青いのが桃太郎

どちらも同じ日の出荷状況です

品種によりずいぶんと色が違いますね

これでどちらも糖度は6度程度です

レイカは硬く酸味が強いので、赤くして採らないと甘みが不足します

なので、リコピンは多いと言われています

桃太郎は、赤くすると、すぐに軟化が始まるので、商品価値が無くなります

酸味も少なくジューシーです

直売用のスタンドパック、汎用品です

もちろんハナイチトマトのシールも貼ります、シールは自作です

赤さは自分の選果場に取り置いて、十分赤くして

色をそろえて直売所に出します

市場企画は厳しくて、わずかな傷や、汚れ、その他

すぐに規格外になります

昔は捨てていたそうですが、今は道の駅など直売所がたくさんあります

その点は、ありがたいですね

 

朝は、農協出荷のために、早朝より収穫作業を行います

トラックが午前10時に来ます、それに間に合わせるために

必死に収穫し、コンテナに積みます

 

それが終わってから、直売の支度をします

しかし、朝取りのトマトは、まだ青い物がほとんどです

 

なので、直売トマトといえど、朝取りではありません・・・・

直売所には近所のお年寄りの、朝取りの赤いトマトが出ています

へたが新鮮なのですぐに分かります

僕のトマトはへたが萎れているし、第一格外品だから

見た目が悪いのは事実です

なので、お年寄りのトマトより値段はお値打ちにしています

しかし

トマトは必ずしも取り立てが美味しいとは言えません

僕の朝食は、採取しているトマトの赤すぎるやつを

その場でタオルで拭いて丸かじりします

農薬とか着いていますが、自分がその場で食べられないような

トマトなんてあり得ないから、拭いただけでかじります

でも、1日2日、置いたやつの方が、味がまろやかで

食べやすかったりします

なので

前日採取がほとんどですが、ハナイチトマト、見かけたら

買って、試してみてくださいね・・・・

中津選果場で自家選果をチェック!

急に気温が暑くなって、トマトの玉が軟化しやすくなりました

そのせいか、出荷したトマトの選果仕訳票を見ると

実に3割くらい跳ね出されています、跳ね出されると

収入になりません、跳ね出されたトマトは個人に帰っても来ません

これは、困る~、選果場に電話して理由を聞きます

 

やはりそういう問いあわせは多いようで、みんな

生活がかかっているから、電話も殺気立っているようです

 

口頭ではわかりにくいから

今日はあいにくの雨なので

中津の選果場に確認に行くことにしました

中津川トマト共同選果場
中津川トマト共同選果場

県の農業普及員に言わせると

東美濃農協、中津川トマト共同選果場は県内有数の辛口選果だそうで

辛口なのは、品質保障上は良いことですし、それにより単価も維持できれば

それはそれで良いのです

しかし、農家の自家選果と一致していないと、跳ね出されてばかりではこまります

あらかじめ、自家選果ではじいて、直売に出せば良いのですから

なので、選果基準は自分の体にたたき込む必要があります

目そろえ会もありますが、たまには選果場に出かけ

自ら確認しないといけませんね

 

上矢作は遠く、選果場まで40分ほどかかりますが

雨の中。作業用の軽トラックに乗って、行ってきました。

僕の選果はじき出しトマト
僕の選果はじき出しトマト

行くと電話したので

はね出しトマトをあらかじめ出しといてくれました

したのコンテナは選果場でのはね出しトマトです

一見すると、何がだめなのか分かりません

よーく見ると、確かにいろいろあります

写真でアップにすると・・・・

皆さん分かりますか?

毎朝数百キロ、数千個のトマトを採取しながら

一瞬でこれらを識別し、振り分けながら採取しなければ

なりません・・・・完璧に振り分けるのは無理です

でも、やらなければなりません

選果場の様子

選果は人間の目による選果です

訓練を受けた選果員が

厳しい目で振り分けます

農家からみたら、鬼・・・・の選果員です

シーズンを通して同じ人間が行い、選果ぶれを最小限にしています

 

そして等級別、サイズ別に箱詰めされ

名古屋の市場にその日のうちに出荷されます

農家が丹精込めて育てたトマトを

農協の選果場で多くの人が選果し整理して箱詰めして

商品になって市場に出荷されます

 

値段は、コストに関係無く、受給の関係で相場で決まります

なので原価割れになることもあります

 

原価割れになった場合

そのすべての不足分をかぶるのは

小売店でも

市場関係者でも

選果場でもありません

すべて生産者である農家が引き受けます

 

農家から、多くの人の手を経て、食卓に届きます

僕らだけでは、食卓に流通させることは出来ません

そのことは感謝しないといけません、ただ原価割れ状態の値段がついたとき

僕らばかりに負担が来れば、真っ先に生産者がいなくなります・・・・

誰が儲けているのか?

僕らの手取りは、売価の25%程度です

まだまだ、産業改革が出来ると思います

 

それはさておき、丹精込めて育てた、美味しいトマトです

皆さんいっぱい買って食べてくださいね~