上矢作トマト組合・定例会

19日木曜日 上矢作トマト組合の定例会。

組合を構成する七つの農家と一つの営農組合を、構成員自身でまわりながら、

各農場を視察していく、毎月一回の恒例行事です、

もちろん、農協職員、農業普及員も同行します、

10人以上の人間がぞろぞろと順番に回っていきます。

今回は、今シーズン一回目、

育苗期なので、午後は早くしまう必要があります。

なので、午前中から昼食をはさんで回ります、それと、

石川哲也のお墓参りをすることになりました。

コースはおきまり、岩村からスタートし、組合長の農場で全体会をして、

普及所の栽培情報をもらい、普及員の質疑応答で終わります。

昼食は朝日屋さん

上矢作のお食事処は

道の駅、卵屋喫茶らんらん、喫茶恵、朝日屋、藤吉の5軒あります。

朝日屋と藤吉さんが料亭なので、会食を行うときは交互に、依頼をすることが多いです。

田舎は、食事に行くのも固定的になりがちで、激しい競争にさらされる事も無いですが、

いつも同じの顔なじみ、いつものもてなし、という、安心感はあります。

お客も、町内の人間がほとんどだから、これで良いのかもしれません。

まあ、僕は、もっと、改良を重ねる変化があっても良いと思いますけど。

同じトマトの苗なのに、育てる生産者の個性がしっかりと出ます。

お祭りが終わり、桜も咲いていて良い天気。

忙しい毎日、貴重な一日です、

定例会も無駄な一日にしたくは無いですね。

 

花芽が見えます
花芽が見えます

一番早い花芽、6段目の花。

通常の購入苗では、8から11段目になることが多く、

6段目は滅多にない、次の花芽までがばらつくことが多く、

本人曰く、あまり低いのも良くないそうで、

8枚目ぐらいがちょうど良いみたいです。

ここらあたりの調整は、温度管理、湿度など

自家播種ならではの、調整技術ですが

確立されているわけではありません。

 

全体会の様子
全体会の様子

定例会最後の質疑応答

月刊の技術資料を配り、おきまりの説明をして、質問をします。

技術資料は正直、毎年大きく変わることはありません。

農家はいつも質問するだけで、提案も、議論もありません。

普及員も、見聞は農家より沢山あるでしょうが、

正直、対等に栽培についての議論をしないのは、退屈じゃないかと思います。

正直、我々は技術を一定のレベルに引き上げるのが仕事で

より良い栽培方法を、探求するのは農家の仕事だと思いますよ。

そう言います。

タブーですかね、

組合長もコメントはしますが、特に変える気は無いようです。

変えていこう、常に技術を向上させ、新しい取り組みをしていこうと言うのは・・・。

勝手によその技術を取り入れたら、組合の信用に関わるから、組合を出て行くように。

そう言われますから。

農家は黙って、自分の技術をしまい込む、そうなります。

定例会も、一つ間違うと、互いが勝手な事をしていないかチェックをする

相互監視にもなってしまいます。

そうならないように、僕は技術を刺激し合う定例会にしたいのです。